公益社団法人防府青年会議所
第67代理事長
太田裕生

略歴

年度配属役職
2017年度 公益社団法人防府青年会議所
会員交流委員会
入会
2018年度 公益社団法人防府青年会議所
拡大広報委員会
幹事
2019年度 公益社団法人防府青年会議所
次世代育成委員会
委員
2019年度 山口ブロック協議会 総務広報委員会 委員
2020年度 公益社団法人防府青年会議所
運動推進特別室
幹事
2020年度 中国地区協議会 副会長セクレタリー
2020年度 山口ブロック協議会 SDGs推進委員会 副委員長
2021年度 公益社団法人防府青年会議所
防府活性化委員会
副委員長
2021年度 公益社団法人防府青年会議所
JC運動発信会議
委員
2022年度 公益社団法人防府青年会議所
インクルージョン推進室
委員
2022年度 日本青年会議所 経済グループ サマーコンファレンス特別委員会 委員
2022年度 山口ブロック協議会 LOM支援委員会 委員
2023年度 公益社団法人防府青年会議所
会員交流委員会
委員長
2024年度 公益社団法人防府青年会議所
専務理事
2024年度 公益社団法人防府青年会議所
65周年記念事業特別室
幹事
2025年度 公益社団法人防府青年会議所
副理事長
2025年度 山口ブロック協議会 山口アカデミー委員会 委員

理事長所信

スローガン
Boost your GRIT
~機会(チャンス)を掴み、好機(チャンス)を得る為に~
基本方針
・情熱溢れ、能動的に行動を起こせる人材の育成
・粘り強く、挑戦を歓迎する組織づくり
・共感力と自発性、人の心を動かす組織ブランドの推進
・『RESILIENCE防府2.0』の推進
我々は今、大きな社会の転換期を生きている。テクノロジーの急速な進化をはじめ、少子高齢化や地域経済の構造変化、そして価値観の多様化等。こうした時代のうねりの中にあっても、地域に根ざし、変わらぬ情熱と行動力を持って「まちづくり・ひとづくり」に挑むことこそ、青年会議所の存在意義である。
1960年、日本で184番目のLOMとして35名の青年によって立ち上がった防府青年会議所も本年で創立67年目を迎える。いつの時代もまちの課題と向き合い、会員一人ひとりの英知と勇気と情熱を結集して明るい豊かな防府の実現に向けて運動を展開してきた。時代や社会情勢は変われども、脈々と受け継がれてきたこのJAYCEEとしてのプライドは決して変わることはない。これから先も防府青年会議所が防府青年会議所であり続ける為に、今を生きる我々が未来を創るという当事者意識を持ち、次世代に向けた大きな架け橋を築いていこう。
■はじめに
私が防府青年会議所に入会を決意した理由の一つは、我が子の挑戦する姿を見たことだった。入会当時はまだ娘が 4 歳、息子は 2 歳であり、毎日が挑戦の連続。文字を読み書きすること、箸を使う練習や着替え、おむつを卒業してトイレに行くこと等々。大人にとってはできて当たり前のことでも、子供達にとっては全てが乗り越えなければならない大きな壁なのだ。時にはできないと泣いて甘える子供達に「自分でやらないと、いつまで経ってもできるようにはならないよ」と言い聞かすこともあった。失敗を繰り返しながらも 1 つずつ壁を乗り越え、その度に成長した姿を見せてくれる。親としては本当に愛くるしく頼もしい姿であり、私にとっても自身が成長する為に新たなことに挑戦する必要性やその重要さを感じさせてくれた。
私にはJCでの活動を行う上で大切にしていることが3つある。
1つ目は、「何の為にやっているのか」という目的を明確に、より具体的に持つこと。
2つ目は、その目的に沿って今の自分にできる101%以上の挑戦をし続けること。
3つ目は、挑戦することで掴んだ機会を必ずやり遂げること。
この3つを満たすことができれば、それは必ず自身の人生を豊かにする為の好機を得ることに繋がると確信している。
人が成長する為に必要なことは様々あるが、その本質は自己を見つめ、変化を恐れずに挑戦し続ける姿勢にあると考えている。挑戦には失敗が付き物でもあるが、恐れずに一歩踏み出す勇気と覚悟こそが人を一回りも二回りも大きくしてくれる。
よく「青年会議所は失敗が許される場所」と言われるが、決してそうではない。
目的を持って前向きに行動した結果として仮に上手くいかなかったことがあったのならば、それは「失敗」ではなく未熟な自分にとっての「経験」なのである。JC活動の中で挑戦した先にあるものは多くの「成功体験」と次に繋がる「経験」であり、失敗など一つも無いのだ。そのような機会を数多く提供してくれる青年会議所は「失敗が許される場所」なのではなく、「挑戦を歓迎する場所」なのである。
40 歳までという限られた時間の中で JC 活動を行うのであれば、
できない言い訳を並べて怯むより、やる理由を優先して積極的に“機会(チャンス)”を掴もう!!
様々な機会に挑戦しやり遂げることで、自身の人生を豊かにする“好機(チャンス)”を得よう!!
自らが能動的に行動し、学び、成長することがまちの未来を創ることに繋がると信じ、防府青年会議所の67年目も我々の手で力強く運動を展開していかなければならない。
■目的を持つことで生まれる意義と価値
青年会議所の使命とは何なのか。それはJCI Missionに明確に示してある。

To provide leadership development opportunities that empower young people to create positive change.
【青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供する】

明るい豊かな社会の実現に向けた青年会議所の唯一の使命はリーダーシップの開発と成長の機会を提供することであり、会員一人ひとりが今置かれている立場や役割、環境の中で社会により良い変化をもたらす為のリーダーへと成長することは防府青年会議所が展開する運動の効果を高めていく上での重要なピースなのである。その為にも、まずはこの青年会議所活動の中で得られるものやその魅力について把握しなければならない。
私は2017年の入会以来、様々な経験や出会い、学びと成長の機会をいただいてきた。その機会の多くは自らが掴むか否かの選択を迫られ、そのほとんどが結論を迷い、躊躇したくなるようなものであった。それでもJC活動に対するやりがいを感じ、今の自分にできる101%以上の挑戦をし続け、やり遂げてきた結果として、掴んだ機会を自身の人生を豊かにする為の好機に変えることができている。
JCで活動していなければ、故郷や他者を想い、未来を想像する心を育むことは無かった。
JCで活動していなければ、多くの人の価値観に触れ、自身の視野を広げることはできなかった。
JCで活動していなければ、お互いを信頼し合い、「誰かの為・何かの為」を想って行動を起こせる最高の仲間に出会うことは無かった。
JCで活動していなければ、家族や職場の存在を当たり前だと勘違いして、沢山支えられていることに感謝することもなかった。
これらに気付かせてくれたのは全てJC活動を通して関わっていただいた方々から贈られた機会と御恩のお陰であり、この成長こそが防府青年会議所に所属することで享受できた魅力であると感じている。
会員一人ひとりが「何の為にJCをやっているのか」、この目的を見据えることで活動に意義と価値が生まれ、青年会議所が有する数多くの魅力を享受することで、周りから与えられる「楽しさ」ではなく、自らが能動的に行動することによる「愉しさ」を実感し、よりやりがいや魅力を感じることのできるJC活動となるはずである。
青年会議所は、修練・奉仕・友情を経て、所属する会員が地域を牽引するリーダーへ成長する機会を提供してくれる組織であり、一人ひとりがリーダーへと成長することで、地域の更なる発展の「道しるべ」となる。自身の夢に向けて青年会議所活動を行う目的を見据え、やりがいを見出し、様々な機会に挑戦しやり遂げることで成長していける、そのような魅力溢れる組織を目指していこう。
■絆の深さが組織力向上の根幹
防府青年会議所がこれまで培ってきた歴史と伝統は、会員一人ひとりの情熱と行動力によって築かれてきた。また、青年会議所の三信条「修練・奉仕・友情」は全て会員交流の機会があってこそ、その効果を最大限に享受することができ、他者との「つながり」は組織の根幹を成す大きな力となる。
そのような持続可能な組織運営を実現するために欠かせない要素である交流の機会というものは、なにも現役会員同士に限ったことではなく、多くのシニアクラブの先輩方、会員の家族間、地域や他団体の方々、県内各地青年会議所のメンバー等、多岐に渡る。
JC運動は、理念や事業の実行力ももちろん大切であるが、それを支えるのは「人と人」との絆だと考える。共に語り、共に笑い、時に熱く議論し合える仲間とのつながりがあってこそ、我々の運動はより強く、深く、広がっていく。毎月の例会や各種懇親会をはじめ防府青年会議所の中で行う多くの活動を通して交流を図ることはもちろんのこと、自LOM以外での様々な事業に積極的に参加することにより多様な価値観に触れ、相互理解を深めていくことも大切なことである。会員一人ひとりが互いを尊重し志を同じくして「修練」に励み、思いやりの心を持って誰かの為・何かの為に無償の「奉仕」を行う。それが互いの信頼関係を構築し、人生の中でもかけがえのない最高な「友情」を育むことに繋がる。
「JCに入って良かった」と実感する瞬間の多くは、仲間とのふれあいや心の通った交流の中にある。JC活動の根幹を成す会員交流の機会を数多く提供することで会員一人ひとりの熱意が共鳴する理想的な組織へと成長していくことを強く願っている。
■今動くことがまちの未来を創る
まちづくりとは、建物やインフラを整えることだけではなく、そこに暮らす「ひと」が未来に希望を持ち、誇りを感じながら生きていける環境をつくることである。私は、「ひとを育てることこそ、まちを育てること」だと信じている。
防府のまちは、歴史や文化、豊かな自然に恵まれた魅力ある地域だ。しかし、少子高齢化や人口減少、若年層の流出といった他の地方都市と同様の課題を抱えており、その結果として地域経済や社会基盤に大きな負担をかけている状態にある。また、長年にわたり防府市を支えてきた経済の分野においては、製造業や農業といった一部の産業に依存している傾向にあり、その多様化の不足は現代の物価高や景気の波、国際的な競争によって影響を受けやすく、それらに対する積極的な施策が求められている。
それらの解決策は多岐に渡るが、我々民間団体だからこそできることや果たすべき役割があるのではないだろうか。それは、地域を担う人材の育成と、地域の可能性を広げる新たな挑戦の場を創ることであると考える。
市民に対し「自分たちのまちは自分たちでつくる」という意識(Civic Pride)を醸成することで、防府青年会議所で取り組む事業も「防府青年会議所でしかできない」ものではなく、次世代を担う若者を中心とした地域住民や他団体等、多くの方々を巻き込み、一人ひとりが主役となって「母体を問わず輝く事業」へとステップアップさせていくことが明るい豊かなまち防府の実現に向けた大きな一歩に繋がると信じている。
また、パートナーシップの昇華を目指して行政や企業、学校、地域団体との連携を強化し、持続可能なまちづくりの実現に向けて共に歩みを進めていかなければならない。一方通行の発信ではなく、対話と共感を大切にしながら、多様な価値観を受け入れる包容力のあるまちを目指し、まずは責任世代と言われる我々防府青年会議所のメンバーが防府の未来を見据え、今できることを精一杯の行動で示していこう。
まちづくりは一朝一夕に実現するものではない。しかし、青年である私たちが「今」動くことで、10年後、20年後の防府の未来に確かな一歩を刻むことができるはずだ。このまちで生きるすべての人が笑顔で暮らせるように。私たちは人とまちの可能性を信じ、挑戦を続けていかなければならない。
■挑戦・共生・成長、次世代を担う人材育成
防府の未来を創る人材は、間違いなく防府で生まれ育ち、防府で住み暮らしながら成長する青少年たちが中心である。私自身もこのまちで生まれ育ち、地域のイベントやお祭り、学校行事やスポーツ等を通じて多くの同世代の友人や大人たちと交流し成長させていただいた。当時はただ単純に楽しく参加していただけのものも、その裏では多くの方々が企画立案や準備に関わり、多くの時間と想いの上に成り立っていたのである。そのような無償の恩を受けて育った私たちが大人の立場となった今、今度は我々が防府の未来を担う青少年に向けて恩送りをする番であると感じている。
近年の青少年を取り巻く環境はめまぐるしく変化をしている。少子化や核家族化の進行、家族間の団らんやふれあいの機会の減少、スマートフォンやSNSの普及による情報化社会の急速な進展等がその最たる例だ。このような中で青少年の意欲や責任感の低下、他者とのコミュニケーション能力の低下が懸念され、特に大きな問題として青少年の社会的自立の遅れや社会的不適応が生じている。また、SNSを通じて犯罪被害に遭う青少年の数は高水準で推移しており、非行の低年齢化やいじめ、不登校といった青少年に関する様々な問題が深刻な社会問題となっている。
変化の激しいこれからの時代を生き抜く青少年には、困難に直面しても諦めることなく挑戦を続け、その時の状況に対応しながら生きていく逞しさと、他者を尊重し良好な関係を築くことで気持ちよく協働できる優しさや柔軟性を持つことが求められている。
だからこそ防府の未来を担う青少年に、様々なことに挑戦しやり遂げることの重要性や、一人ではなく他者を巻き込みながら共に生きることの大切さを伝えていこう。それが自ずと郷土愛の醸成や自らが考えて行動に移すことのできる力の創出へと繋がり、防府の未来を創造する人材育成の礎となるはずだ。
■危機から好機へ、一人が変わればまちは変わる
青年会議所はまちづくりを通したひとづくりを行う団体である。会員一人ひとりがJAYCEEとして一致団結し、まちづくりに全力で取り組むことで、必ず自己成長に繋がるはずである。現在の防府市では様々な場所で防府青年会議所を卒会された多くの先輩方が活躍を続けている。40歳という限りある時間の中で切磋琢磨され、青年会議所を卒会して以降も新たなステージでリーダーシップを発揮し、故郷を明るい豊かなまちへと導く為に活動を続けられている。今後もこの学び舎で一人でも多くの仲間が学び卒会していくことこそが、このまちを明るく豊かなまちにしていくことに繋がるはずである。
私が防府青年会議所に入会して以降の会員数は緩やかに増加している。人口減少や若者の地元離れにより全国的にも会員数は減少の一途を辿っている中で、これまで先輩方が繋いでくれた拡大運動は少なからず成果が出ていたのだと感じる。しかし、40歳で卒会という明確なタイムリミットがある限り、拡大運動の波は一瞬たりとも止めてはならない。実際に現役会員の年齢を見ると、約半数が3年以内に卒会を迎える。会員数が減少すると今までと同じ規模でのJC運動を維持することが困難になり、地域社会の持続的な発展に対する影響も小さくなってしまう。更には青年会議所の魅力である「出会い」や「交流」の機会も減少し、新たな価値観に触れることや、組織としての新陳代謝も生まれず、拡大運動の展開に関わるマンパワーもどんどんと落ちていく悪循環に陥ってしまう。そのような組織の魅力を大きく損なってしまう危機感を全会員が持ち、次世代に繋げていくことが必要不可欠である。
その為にもまずは一人ひとりがJCの価値を自分の言葉で伝え共感を得られるようにならなければいけない。成功者は「やる理由」を語り、サボる者は「できない言い訳」をする。まずは既存の会員が目的を持って自発的にJC活動を行う環境と雰囲気を作り、自信と誇りを持って防府青年会議所やJC活動の価値を語れるようになろう。「JCを紹介」するのではなく、「JCに共感」してもらうことを軸にした拡大運動や広報を推進できるようになれば、それはすなわち防府青年会議所のブランドを高める好機にも繋がるはずである。
JC運動とはひとの心を変えることであり、一人が変わればまちは変わる。その一人を増やす努力を怠らず共に未来を創る仲間を迎え入れることで、防府の未来はもちろんのこと、防府青年会議所の未来も更に明るくなると信じ、全会員が一丸となって取り組んでいこう。
■Boost your GRIT
グリット(以下、GRIT)とは、心理学者アンジェラ・リー・ダックワース氏によって提唱された「やり抜く力」を意味する造語であり、どのような困難に直面しても決して諦めず、根気強く努力して目標を達成する力のことを指す。近年注目を集める非認知能力の一つで、社会的・経済的な成功者が共通して有する要素として注目を集め、教育現場や人材育成においても重要視されている。

GRITは以下の4つの要素で構成されている。
G:Guts(ガッツ)…「情熱」「闘志」「根性」等を意味する。目標達成の過程にある様々な困難に立ち向かう為には情熱が不可欠である。
R:Resilience(レジリエンス)…ここでは「回復力」「復元力」「粘り強さ」を表す。挑戦には失敗が付き物であり、目標を達成するまでは何度くじけても気力を回復させ、努力を続けていく粘り強さが必要である。
I:Initiative(イニシアティブ)…「自発性」「主導権」などを意味する。自ら目標を定め、自主的に努力を続ける姿勢が重要である。
T:Tenacity(テナシティ)…「根気強さ」「執念」を意味する。上手くいかない時期やトラブルに巻き込まれても最後までやり抜くためには目標達成に対する執念が必要である。

GRITは生まれ持った才能とは無関係であり、後天的に身につけることができる。老若男女誰しもが本人の心がけや取り組み次第でいつでも取得することができ、高めることができる能力とされている。ダックワース氏は「社会的成功を収めるためには、生まれ持った知能や才能よりもやり抜く力こそが重要である」と考え、このGRIT理論を提唱した。現在では多くの起業家やプロスポーツ選手等のリーダーたちが「GRITこそ成功を収める為に大切な考え方である」と述べている。
我々防府青年会議所においても、メンバー1人ひとりのGRITを高めることができれば、個人のパフォーマンスの向上に繋がり、日々発信する運動の効果を高めることができると同時に、組織に対するエンゲージメントの向上やイノベーションの推進にも繋がると確信している。

繰り返しになるが、青年会議所はまちづくりを通したひとづくりを行う団体であり、ひとを育てることこそ、まちを育てることに繋がる。
これから先も防府青年会議所がまちから必要とされる組織であり続ける為に。
そして我々が他者から頼られるリーダーとなる為に。
皆でGRITを高め、発揮し、共に今この瞬間を全力で駆け抜けよう!!
我々が社会により良い変化をもたらすリーダーへと成長することが、明るい豊かな防府の実現に向けた大きな一歩となるのだから。