
公益社団法人防府青年会議所
第66代理事長
重田 彰吾
第66代理事長
重田 彰吾
略歴
年度 | 配属 | 役職 |
2019年度 |
公益社団法人防府青年会議所 会員交流委員会 |
入会 |
2020年度 |
公益社団法人防府青年会議所 まちづくり広報委員会 |
幹事 |
2021年度 |
公益社団法人防府青年会議所 青少年育成委員会 |
委員長 |
2022年度 |
公益社団法人防府青年会議所 会員交流委員会 |
委員長 |
2023年度 | 公益社団法人防府青年会議所 | 専務理事 |
2024年度 | 公益社団法人防府青年会議所 | 副理事長 |
公益社団法人防府青年会議所 65周年記念事業特別室 | 室長 | |
公益社団法人日本青年会議所 経済グループ 地域経済活性化会議 | 委員 |
理事長所信
スローガン
NO LIMIT
~魅力溢れるJAYCEEが創る魅力溢れるまちづくり~
NO LIMIT
~魅力溢れるJAYCEEが創る魅力溢れるまちづくり~

・ダイバーシティ&インクルージョンを昇華した強くしなやかな組織づくり
・自己研鑽と他者を思いやる魅力的なリーダーシップの育成
・圧倒的当事者意識が創る魅力と共感の拡大運動
はじめに・自己研鑽と他者を思いやる魅力的なリーダーシップの育成
・圧倒的当事者意識が創る魅力と共感の拡大運動
私たちの社会は様々な課題に直面している。人口減少と少子高齢化に伴う労働力不足、環境問題、地域の過疎化、そして急速に進む技術革新とそれに伴う社会の変化が私たちの生活に大きな影響を及ぼしている。加えて、戦争や紛争による人道的危機や世界情勢の不安定化が、世界各地で深刻な問題となっており、先行きの見えない不安がさらに広がってきている。わが住み暮らす防府もまた、これらの社会問題の影響を受けている。全国的には稀な社会増に転じてはいるものの、これから先、人口減少が続く中で、地域の活力をどう維持し、発展させていくかが重要な課題となっている。特に、若者の流出や少子高齢化が進む中で、地域に魅力を持たせ、関係人口を増やし、定住促進を図るなどの取り組みも持続可能な地域社会の実現に向けた重要な要素である。これらの多くの問題や課題は、私たち青年会議所が向き合い、解決に向けて取り組むべく運動を展開していかなければならない。私たちは未来を明るくするだけでなく、誰もが自分の力で変化を起こすことができるという誇りと、まちをより良くするという情熱をもった行動が、社会全体の変革につながることを信じ、運動を展開する必要がある。その一歩が必ず私たちに成長と魅力溢れるまちの未来につながると信じている。
防府青年会議所は2025年で66年目を迎える、長きにわたり歴史を紡ぎ、その年々の社会の課題を解決しながら、先輩諸兄姉がよりよい未来のために尽力されてきた。この魅力溢れる防府青年会議所を私たちは次の世代に繋いでいかなければならない。メンバー一人ひとりがより魅力溢れる人物になり、より魅力溢れる団体になって、まちに必要とされる持続可能な組織にすべく、メンバーに成長と発展の機会を提供していく。それが魅力溢れるJAYCEEの一歩である。
■DEIB(Diversity, Equity, Inclusion, and Belonging)の体現
Diversity, Equity, Inclusion, and Belonging(以下DEIB)の必要性は、現代の職場や組織においてますます重要になっている。防府青年会議所は2022年度田中宏明理事長の基本方針として、防府のまちでどこよりもダイバーシティ&インクルージョン(以下D&Ⅰ)を体現してきた。近年、多様性の概念がさらに広がり、社会的背景などより多くの属性が考慮され、より具体的なアプローチが求められてきている。つまり、D&ⅠからDEIBへの進化は、単に多様性を受け入れるだけでなく、全てのメンバーが公平に扱われ、包括的な環境で帰属意識を感じることができるようにするための総合的なアプローチの必要性を反映している。この変化は、現代の職場や組織が持続可能に成長するために不可欠な要素である。防府青年会議所が一歩先を行く進化した組織のロールモデルとして、積極的にこのDEIB認知度向上を図り、組織をブランディングし、再度防府のまちでどこよりもDEIBを体現する必要がある。そうすることで、会員一人ひとりがより多くの成長と発展の機会を享受することができ、より強くしなやかな組織に成長できる。魅力的な組織は常に進化を続ける組織だ。そこに限界などないのだから。
■知識と研鑽で組織の魅力を最大化
青年会議所の例会などの事業には発展と成長の機会がなければならない。その為には知識の習得と研鑽は必要不可欠である。現代社会は急速に変化しており、新しい技術やトレンドが次々と登場している。これに対応するためには、常に知識を習得し続けることが必要と私は考えている。知識の更新と研鑽を通じて、メンバーが問題を分析し、解決策を見つけ、主体的に行動にうつす、すなわちリーダーシップを発揮すれば組織全体のパフォーマンスが向上する。さらに、新しいアイデアや革新的な考えは、豊富な知識と絶え間ない学びから生まれ、研鑽を通じて、メンバーが創造的に考え、新しい価値を生み出すことができると考えている。常に魅力的な学びの機会を創出することで、メンバーは自己成長を感じ、組織に対するエンゲージメントを高め、組織全体の魅力を高めていく。知識と研鑽が組織の基盤とし、メンバー全員が成長し続ける機会を創出することで、モチベーション溢れるリーダーの育成をし、組織全体の魅力を最大化し、私たちはより強くしなやかな組織を築き上げ、未来に向けて進んでいくことができる。
■対話と共感で他者に寄り添う会員交流
青年会議所の活動において、メンバー同士の交流は最大の魅力である。しかし、急速に進むデジタル化の進展、リモートワークの普及、各種SNSなど交流の形もまた多岐にわたり、人と人とのつながり方は大きく変化している。また、青年会議所のメンバーは年齢や職業、バックグラウンドが多様なメンバーで構成されており、この多様性は大きな強みである一方で、価値観やコミュニケーションスタイルの違いが交流の妨げとなることもある。そこで重要となるのは対話と時間である。対話は個人や組織が目標を達成し、健全な関係を築くために不可欠な要素である。対話を通じて、互いの意見や考えを理解し、共通の理解や合意に達することができる。そして、その対話を重ねて、時間を共有することで、信頼関係が構築でき、協力や連携がより効果的に進み、組織が一体感を持って機能するようになる。また、対話を通じて他者の考え方や経験に触れることで、自分自身の考えを深め、新しい知識や視点を得ることができる。それこそが魅力的な組織のあるべき交流の姿であると私は考えている。
時間をかけて、人と対話し、人に寄り添い、共感を生み出していく、そうすることで誰ひとり取り残さない魅力溢れる組織となり、仲間同士の対話と他者に寄り添うその姿で自身のリーダーシップを育んでいこう。
■「個」の共感から広げる会員拡大
会員拡大の必要性は、持続可能な組織の成長にとって極めて重要である。直近3年間で多くの会員が卒会を迎え、新たなステージで培ってきた経験を発揮し、社会で活躍すべく旅立っていく。会員の減少は組織として発信力が弱まってしまうだけでなく組織としての魅力の低下まで引き起こしてしまう。また、組織としても新しい価値観が入らなければ会員同士の交流もまちづくりもできず、組織は衰退の一途を辿るだろう。組織として成長し続けるには新たな価値観を持った仲間が必要であり、その新たな価値観を持ったメンバーが新たな価値を生み出し、防府青年会議所を65年間発展し続けてきた。それはこの先も変わらないし、変わってはいけない。多様な価値観を持ったメンバーが所属する組織だからこそ魅力的な組織であり、まちに必要とされる団体であると確信している。
では、どうしたら新たな価値観を持つ仲間が増えるのだろうか、それは私たち一人ひとりが魅力的であること、この防府青年会議所が魅力的な組織であることを発信していかなければならない。そうすれば必ず共感してくれる仲間が増えるはずである。
さぁ一人ひとりが圧倒的な当事者意識を持って行動していこう。
自身の魅力を自身の言葉で存分に語っていこう。
自信と勇気をもって私たちのビジョンを伝えていこう。
それが未来につながる大切な財産となるのだから、会員拡大こそJC運動の根幹である。
■魅力溢れるまちづくりを新たなステージへ
60年代運動指針「RESILIENCE防府」を掲げ、「SDGsに対する市民意識の向上・浸透」と「CivicPrideの醸成」で運動を展開し、5年が過ぎた。中期ビジョンが策定され、創立70周年に向けて、防府青年会議所のまちづくりは新たなステージに向かわなければならない。なぜなら、この先の少子高齢化、人口減少の進行により地域活力の低下、高齢化や後継者不足による、地元企業や各種団体の衰退につながってしまう、それにより、外部からの投資や観光客の減少を招いてしまう。そうなると若い人もまちから離れ、帰ってこなくなってしまう。つまり、まちが魅力を失ってしまう。進学や就職でまちから離れても自身の根底にまちを想う気持ちを醸成しなければ、まちの発展は望めない。
防府青年会議所は2015年から事業として防府天満宮の御誕辰祭の中で幻想的な光を灯し、多くの市民を魅了してきた「万灯の夕べ」、2019年から防府の魅力である鱧を知って好きになって発信し続けた「ハモフェス」、多くの関係団体と協働し、これまで培ってきたパートナーシップやネットワークを駆使し、新たな価値を生み出し、防府の魅力を発信し続けてきた。この防府の魅力が詰まった事業を活用し、新たなまちづくりのステージを模索していく。その為に、「県外」「世界」へ目を向け、いかにして関係人口を増やす取り組みや防府の歴史や文化や食の魅力などの地域資源を活かすべく運動を展開していく。そうすることで、必ず地域経済活性化やシビックプライドの醸成に寄与すると信じている。次の世代の為、防府青年会議所が防府の魅力を発信し続けるまちづくりの先導者として、まちづくりを新たな視点で切り開く。私たちが住み暮らすまちをより豊かで、健やかな、明るい社会の実現を目指して行動していく。
■インパクトを与えるブランディング戦略
現代の情報社会において、組織のブランディング戦略は様々な魅力ある情報を発信する為の重要な役割となる。ブランディング戦略といっても様々な手法があるが、本年度は2つのブランディング戦略を柱とし、まちに、市民にインパクトを与えていく。
1つ目はデジタルマーケティングであり、ブランディング戦略の欠かせないツールと考えている。SNS、ウェブサイト、オンライン広告などを効果的に活用し、まちの魅力、組織の魅力を市内、市外、県外、そして世界に発信することにより、信頼性と好感度を高め、組織のブランド力の向上につなげていく。また、デジタルマーケティングは鮮度と頻度がとても重要である、防府青年会議所のメンバーとして誇りを持ち、広報活動に積極的に参加できる環境を整えることも重要と考えている。メンバー自ら運動を発信することでまちにインパクトを与えることができ、必ず市民の心に響くと私は考えている。
2つ目はイベントマーケティングを取り入れ、セミナーや講演会を開催することで会員の学び、成長の機会の提供、自己啓発に大きな影響があると考えている。新しい知見を得ることができ、自身の知識を深めることが成長に繋がる。特に、地域の課題解決や未来の展望に関するイベントマーケティングは、市民や関係団体が共通の理解を持ち、協力して問題に取り組むための貴重な機会となる。またブランド認知にも大きな効果があるのでメディア広告など広範囲の広報でインパクト与えていく。
ブランディング戦略は知識と情報の共有、ネットワーキングの促進、ブランド認知度の向上、学びの場の提供、問題解決とイノベーションの促進など、さまざまな面で有益な効果が発揮できる。そうすることで私たちの魅力的な運動に共感の輪が必ず広がっていくと信じている。
■NO LIMITの想い
青年会議所は単年度制であり、40歳を迎える年に卒会し、防府青年会議所から大きく羽ばたいていかなければならない。時間はみなに平等であり、それを増やすことも減らすこともできない、だからこそ大切しなければならない。限られた時間の中で志同じうする仲間と過ごしていく。一生付き合える友ができる。すべては限られた時間の中でしかできないこと。共感や意志の疎通などは共に過ごした大切な時間でその想いの大きさが決まる、どうか大切にして欲しい。
65年間の長きにわたり、多くの先輩方が繋いできたこの防府青年会議所への想いを継いで次世代に襷を繋いでいかなければならない。これから先いかなる困難も乗り越える、強くしなやかな想いを醸成しなければならない。悩む必要はない、私たちには相談できる仲間がいる。苦しむ必要はない、私たちには支えてくれる仲間がいる。最高な仲間と共に成長し、まちに私たちの魅力を伝えよう。私たちの魅力にも熱い想いにも限りなどないのだから必ず伝わる。JCの3信条「修練」「奉仕」「友情」はすべて私たちの果てしない成長の糧である。もう一度言おう。想いに限界などない。必ず私たちは成長できる。信じて仲間と共に40歳まで駆け抜けよう。それこそが魅力溢れるまちづくりにつながるのだから。