ご挨拶

防府青年会議所は今年度、創立60周年を迎えます。これまで数多くの事業を展開してまいりましたが、その一端を垣間見ると、それは防府のまちのために何ができるか、防府のまちに足りないものは何か、防府市民が何を求めているのか、それらを時代ごとに真剣に考え、議論し、事業が作られてきました。その中には、今では実現が難しいような大きな事業も展開してきましたが、それらは、市民を巻き込み、ユーモアがあり、インパクトがありました。
青年会議所は、まちづくり団体です。2019年度はスローガンを「REBORN~防府の今とこれからのために~」と掲げ、防府の今とこれからのために、今我々ができることを真剣に考え、時代が求めていることを敏感に察知し、社会に向けたインパクトのある新しいものを生み出し、市民の心を明るく豊かにしていく事業を展開してまいります。
今後とも変わらぬご支援賜ります様お願い申し上げます。
公益社団法人防府青年会議所
第60代理事長 島田 一道
公益社団法人防府青年会議所
第60代理事長
島田 一道

略歴

配属役職
2014年公益社団法人防府青年会議所会員開発委員会委員
2015年公益社団法人防府青年会議所JC運動推進委員会委員長
2016年公益社団法人防府青年会議所会員交流委員会委員長
2017年公益社団法人防府青年会議所 専務理事専務理事
2018年公益社団法人防府青年会議所 副理事長副理事長
公益社団法人防府青年会議所60周年準備会議議長
公益社団法人 日本青年会議所国家戦略グループ教育再生会議議員
2019年公益社団法人防府青年会議所第60代理事長

理事長所信


スローガン:REBORN~防府の今とこれからのために~

基本方針
・60年代指針の策定
・新たな時代を生き抜くリーダーの育成
・住むまちを愛し、我が国を誇れる人材の育成
・市民とともに歩むまちづくり
■はじめに
我々は、何のために生きているのだろうか。この世に生を受けたならいつしか死は訪れる。これは誰にも逃れることのない現実だ。そして、その死はいつやってくるかわからない。であるならば、今できることを全力でやらなければならないはずだ。時は待ってくれない。後悔しても後に戻ることはできない。だからこそ今をおろそかにしてはいけないはずだ。
「平成」という時代が幕を閉じようとしている。この30年間日本は平和で、人々は健康で長寿であった。しかし、多くの社会問題が噴出し、社会の中での息苦しさを感じている人々が増えたことは言うまでもない。少子化による人口減少、それに伴う超高齢化。国民の政治や社会への参加の減少、孤独死や自殺率の増加をはじめとした社会とのつながりの希薄化など、枚挙にいとまがない状況だ。防府市においても同様の問題を抱えている。さらに地方においては、地方自治体として存続していけるかどうか非常に重要な局面を迎えていると痛感する。
防府青年会議所は、1960年に生を受け、今年度60周年を迎えようとしている。これまで多くの先輩方の「英知」と「勇気」と「情熱」が脈々と受け継がれてきた。これらは大いなる財産としてしっかりと受け止め、咀嚼し、我々の血や肉としなければならない。そして、それをエネルギーとして新たな時代を切り拓き、今我がまち防府が抱えている問題に対し目を背けず真正面から向き合い、危機感を持って行動し、そこから未来にむけて今できることを考え、運動を展開していかなければならない。
■我がまち防府に対する想い
防府市は、近年様々な諸課題になかなか有効な施策を講じることができずにいた。その中で、20年ぶりに新たなリーダーが誕生したことは、大いなる変革と成長を期待させる。我々はその流れに乗り遅れてはならない。市が向かおうとしている方向性を敏感に察知し、我々にできることを考え、それを行動に移して行く。
20年代の運動指針「LOVE防府運動」が、まちづくりの原点であると考える。「防府のことを知ろう、好きになろう、考えよう」。今これが果たしてできているだろうか。ついついこの原点を忘れがちになっているのではないだろうか。
防府青年会議所は、まちづくり団体である。まちに対してどれだけの想いを持っているだろうか。まちのためにどれだけ役に立っているだろうか。そもそもまちのことをどれだけ知っているだろうか。
まずは知ろう。それを忘れてまちづくりができるはずがないのだから。
■次世代育成
これからの時代を担っていくのは、子どもたちだ。しかし、その未来は決して明るいものではない。こういうと絶望とも受け止められるが、そうではない。今とは全く違う未来が待っているということである。けれど、そこにはある力を身に着けていないと生き残ることができない。その力とは、何か。それは自らの道を自分で切り開くことのできる力だ。
今の子どもたちが大人になった時、今ある職業の凡そ半分がなくなると言われ始めて久しい。それはAIやIOTの進化によるところが大きい。シンギュラリティはすぐそこまで迫っている。そんな時代を力強く逞しく生き抜いていく次世代を我々は育成していかなければならない。
しかし、それを追い求める前に大切なことがある。それは、住むまちを想う心だ。我々は住むまちのことを知らなすぎる。確かに地域の歴史や文化は入試には出ることが少ない。だからと言って知らないままでいいのだろうか。もっと先人たちが築き上げてきたものを知る必要があるはずだ。そして、それらを踏まえた上で、これからを生き抜くために必要な最先端の知識や技術も兼ね備えた人材の育成が求められている。
■会員拡大
全国的にみても特に地方においてはなおさら会員の減少は喫緊の課題として取り上げられて久しい。防府青年会議所においても一時期の爆発的な拡大から少し落ち着きを見せている。
組織として存続していくために新陳代謝は必要だ。新たな価値観が入ってくることで組織は進化を繰り返すことができる。つまり、新陳代謝できなければ組織としての存在価値を失い、滅びていくだけである。
では、常に新たな価値観に触れることができるためにどうすれば良いのか。
青年会議所の魅力を語るとき、何を一番に考えるだろうか。会員同士の友情、自己の成長、まちづくり、企業の成長など、人によって考え方は違うであろう。メンバー一人ひとりは日々愚直に青年会議所活動を頑張っている。けれど、どうしてもそれを伝える場が少ないと感じる。もっと我々が行っていることを発信し、市民に共感の輪を広げていく必要があるはずだ。
■3つの戦略
上記の目標を実施し、達成し、社会にインパクトのある事業を展開するために3つの戦略を実行していく。
第1の戦略は、パートナーシップを築くこと。我々の力だけでは限界がある。市内には多くの団体が存在し、それぞれが課題に向けて事業を展開している。それらと連携することは吝かではない。むしろ、得意分野を活かし、互いに手を取り合うことでさらなる相乗効果を生み出すことが可能だと考える。
第2の戦略は、政治・行政と連携すること。社会にインパクトを与えるためには政治と行政の力が必要不可欠だ。そのためには、政治、行政、青年会議所がともに情報を共有し、密に連携しあう関係を築いていかなければならない。そうすることで、防府の未来のために今何が必要なのかを真剣に考え、効果的な施策を講じることが可能だと考える。
第3の戦略は、効果的な広報をすること。SNSや様々な情報ツールを多角的に利用し、情報発信をしていく。これまでの広報を抜本的に見直し、さらに進化した広報を実施していく。そうすることで、さらなる人材発掘へとつなげることができ、拡大活動の推進や事業への参加募集の増加をさせることが可能だと考える。
■70周年へ向けて
1960年、防府青年会議所は誕生した。それから60年。これまで数多くの事業が展開され、市民へ多くの運動が展開されてきた。その一端を垣間見ると、それはまちのために何ができるか、まちに足りないものは何か、市民が何を求めているか、それらを時代ごとに真剣に考え、議論し、事業が作られてきたことがよくわかる。その根幹となっているのは「LOVE防府運動」だ。「LOVE防府運動」は、20年代の運動指針であるが、「防府のことを、知ろう、好きになろう、考えよう」が骨格となっている。そこに「ルネッサンス防府(30年代運動指針)」「Heart Warming防府(40年代運動指針)」「防府Evolution(50年代運動指針)」が枝葉となり、防府青年会議所という木が大きく育ってきた。そして、今ここに新たな枝葉が生えようとしている。現在の時代背景をしっかりと踏まえる必要があるが、それだけでは枝葉は生えない。10年後我がまち防府がどうなっているのか、どうなって欲しいのか、どうしたいのか、それらを熟慮する必要があるが、「LOVE防府運動」が根幹にあることを忘れてはならない。
まちを想う心はたくさんある。このまちに住みたいと想う心、このまちに還りたいと想う心、このまちで子育てしたいと想う心、このまちで働きたいと想う心など。そこにはまちを好きだと想う心が根底にある。このまちを好きだと想う心がもっと広がりをみせることがこのまちには必要だ。そうすることでまちに対する愛があふれ、まちのこれからを想う市民がもっともっと増えていくはずだ。
■REBORN
私が入会をして以来、多くの事業を経験してきた。それらは50年代運動指針にのっとり、アクティブシチズンの創造とインターミディアリー構想を重点に置いたものであった。
かつて、防府青年会議所は今では実現が難しいような大きな事業を展開してきた。もちろん、時代背景も違うし、会員の数も違う。けれども、それらは市民を巻き込み、ユーモアがあり、インパクトがあった。
青年会議所は、まちづくり団体だ。確かにひとづくりも重要だが、それはまちづくりをするためのひとづくりでなければならないはずだ。そう考えるなら、もっと市民を巻き込み、市民にインパクトを与え、市民の心を明るく豊かにしていく事業を展開していくべきだ。
2019年度新たな60年代という10年間がスタートする。今だからこそ新たなことを生み出すことに注力してもらいたい。しかし、それはきちんと過去を踏まえてからという大前提はおろそかにしてはならない。過去の蓄積は防府青年会議所にとって何にも代えがたい財産だ。けれど、それに甘えすぎてはいけない。今我々にできることを真剣に考え、時代が求めていることを敏感に察知し、社会に向けたインパクトある新たなものを生み出していく。

最後にもう一度言う。
我々はまちづくり団体だ。
そこを忘れた青年会議所運動は、社会に何の影響も与えない。
今新たな一歩を踏み出そう。
防府の今とこれからのために。